2026.06.01
自分の気持ちがわからない人の心理 〜なぜ本音が見えなくなるのか?〜
「本当は何がしたいの?」
そう聞かれても答えられない。
「どうしたいの?」
そう聞かれても、よくわからない。
人の相談には乗れるのに、自分のことになると急にわからなくなる。
何かを決めようとしても、
「こっちでいいのかな?」
「本当にこれがやりたいことなのかな?」
と迷ってしまう。
もしあなたがそんな状態なら、それは決しておかしなことではありません。
実際に心理相談の現場でも、
- ● 自分の気持ちがわからない
- ● やりたいことが見つからない
- ● 本音がわからない
- ● いつも人に合わせてしまう
という悩みはとても多く聞かれます。
そして興味深いことに、「自分の気持ちがわからない人」には共通する心理的なパターンがあります。
この記事では、
- ● なぜ本音が見えなくなるのか
- ● 自分の気持ちがわからなくなる原因
- ● 心理学的な背景
- ● 本音を取り戻すためのヒント
について、心理学の視点からわかりやすく解説していきます。
自分の気持ちがわからないのは変なこと?
助手🧑🏼🎓
「博士!自分の気持ちがわからないって、なんだか変な感じがします。」
博士👨🏼🏫
「そう思う人は多いんじゃが、実は珍しいことではないんじゃよ。」
助手🧑🏼🎓
「そうなんですか?」
博士👨🏼🏫
「むしろ真面目で優しい人ほど起こりやすいんじゃ。」
助手🧑🏼🎓
「えっ、優しい人ほど?」
博士👨🏼🏫
「そうじゃ。
例えば毎日、人のことばかり考えていたらどうなると思う?」
助手🧑🏼🎓
「自分のことを考える時間が減りそうです。」
博士👨🏼🏫
「その通りなんじゃ。
他人の声ばかり聞いているうちに、自分の声が聞こえなくなってしまうんじゃよ。」
自分の気持ちがわからない人に共通する5つの心理
自分の気持ちがわからない、という人には共通する5つの心理傾向があります。
① 人を優先することが当たり前になっている
博士👨🏼🏫
「まず最初に挙げられるのが、人を優先するクセじゃな。」
助手🧑🏼🎓
「それって悪いことなんですか?」
博士👨🏼🏫
「悪いことではないんじゃ。
しかし、自分を後回しにし続けると問題が起きるんじゃよ。」
例えば、
- ● 相手が喜ぶ方を選ぶ
- ● みんなに合わせる
- ● 自分の希望を我慢する
そんなことを繰り返していると、
『私はどうしたい?』
という感覚が少しずつ薄れていくんじゃ。
② 人の顔色を見て生きてきた
助手🧑🏼🎓
「顔色を見てしまうのも関係あるんですか?」
博士👨🏼🏫
「大いに関係するんじゃ。」
幼い頃から、
- ● 怒られないようにする
- ● 空気を読む
- ● 相手を不機嫌にしない
ことを学んできた人は、人を見る力が発達するんじゃ。
しかしその反面、
自分を見る力が育たないことがあるんじゃよ。
周囲の気持ちはわかる。
でも自分の気持ちはわからない。
そんな状態になることがあるんじゃ。
③ 良い人でいようとしている
博士👨🏼🏫
「本音がわからなくなる人は、良い人であろうとする傾向も強いんじゃ。」
助手🧑🏼🎓
「良い人って素敵なことじゃないですか?」
博士👨🏼🏫
「もちろん素敵なことなんじゃ。
しかし、良い人でいるために本音を我慢し続けると苦しくなるんじゃよ。」
例えば、
- ● 嫌だと言えない
- ● 断れない
- ● 我慢してしまう
そんな状態が続くと、
本音は心の奥へ押し込まれてしまうんじゃ。
④ 感情を抑えることに慣れている
私たちは子どもの頃から、
- ● 怒ってはいけない
- ● 泣いてはいけない
- ● わがままを言ってはいけない
と教わることがあります。
すると感情を感じることよりも、
感情を抑えることを覚えるんじゃ。
しかし感情は消えているわけではないんじゃよ。
ただ見えなくなっているだけなんじゃ。
感情を抑え続けると、
- ● 何が好きかわからない
- ● 何が嫌なのかわからない
- ● 何を望んでいるかわからない
という状態になりやすいんじゃ。
⑤ 正解を探し続けている
助手🧑🏼🎓
「これは意外です!」
博士👨🏼🏫
「実は非常に多いんじゃ。」
本音がわからない人は、
『正しい答え』
を探していることが多いんじゃよ。
しかし、
気持ちに正解も不正解もない。
好きなものは好き。
嫌なものは嫌。
それだけなんじゃ。
ところが、
『正しい選択をしなければ』
と思うほど、
心ではなく頭で答えを探してしまうんじゃよ。
なぜ本音が見えなくなるのか?
助手🧑🏼🎓
「博士、本音ってどうして見えなくなるんですか?」
博士👨🏼🏫
「それは自分を守るためなんじゃ。」
助手🧑🏼🎓
「守るため?」
博士👨🏼🏫
「そうじゃ。」
例えば、
本音を言ったら否定された。
気持ちを話したら笑われた。
怒ったら怒られた。
泣いたら我慢しなさいと言われた。
そんな経験を繰り返すと、
心はこう学習するんじゃ。
『本音は危険じゃ』
『気持ちは隠した方が安全じゃ』
とな。」
そして気づかないうちに、
本音にフタをするようになるんじゃよ。
本音は消えたわけではない
ここで安心してほしいことがあるんじゃ。
本音は消えたわけではないんじゃよ。
助手🧑🏼🎓
「そうなんですか?」
博士👨🏼🏫
「もちろんじゃ。
ただ見えなくなっているだけなんじゃ。」
例えば、
曇った鏡を想像してみるんじゃ。
鏡そのものがなくなったわけではない。
表面が曇っているだけなんじゃよ。
だから少しずつ曇りを拭いていけば、
ちゃんと自分の姿が見えてくるんじゃ。
自分の気持ちセルフチェック
次の項目にいくつ当てはまるでしょうか?

□ 人に合わせることが多い
□ 自分の意見を言うのが苦手
□ 嫌だと言えない
□ 頼まれると断れない
□ やりたいことがわからない
□ 人の期待を気にする
□ 自分より他人を優先する
□ 何が好きかわからない
□ 選択に迷うことが多い
□ 本音を話すのが苦手
5個以上当てはまる場合、
自分の気持ちとの距離が少し離れているかもしれません。
しかし心配はいらないんじゃ。
気づくことが第一歩なんじゃから。
今日からできる「本音回復ワーク」
助手🧑🏼🎓
「博士!どうしたら本音がわかるようになるんですか?」
博士👨🏼🏫
「まずは小さなことからじゃ。」
今日一日、
何かを選ぶ時に自分へ質問してみるんじゃ。
私は今、何を感じている?
私は本当はどうしたい?
私は何を望んでいる?
たったこれだけで良いんじゃ。
最初は答えが出なくても大丈夫。
長年聞いてこなかった声を聞こうとしているんじゃからな。
本音を取り戻す3つの質問
① これは私が望んでいることだろうか?
② 誰の期待に応えようとしているのだろうか?
③ もし誰にも評価されないなら、私は何を選ぶだろうか?
この質問は、
他人の声と自分の声を区別する助けになるんじゃ。
心理療法の現場でよく起こる変化
助手🧑🏼🎓
「心理療法ではどんな変化が起きるんですか?」
博士👨🏼🏫
「多くの人が、
『やりたいことを見つけたい』
と言って来られるんじゃ。」
しかし実際には、
見つけるというより、
思い出すことの方が多いんじゃよ。
助手🧑🏼🎓
「思い出す?」
博士👨🏼🏫
「そうじゃ。
本音は最初からそこにあったんじゃ。
ただ長い間見えなくなっていただけなんじゃよ。」
まとめ
自分の気持ちがわからない人は、決しておかしい人ではないんじゃ。
むしろ、
- ● 優しい
- ● 気配りができる
- ● 真面目
- ● 頑張り屋
そんな人ほど起こりやすいことなんじゃよ。
しかし、
人の声ばかり聞いていると、
自分の声は聞こえなくなってしまう。
だから必要なのは、
もっと頑張ることではないんじゃ。
自分の心に耳を傾けることなんじゃよ。
そして少しずつ自分の声を取り戻していけば、
本音は必ず見えてくるんじゃ。
関連記事
▶ 生きづらい人の心理 〜なぜ人生がこんなにも苦しいのか?〜
▶ 人の顔色をうかがってしまう人の心理 〜なぜ反応がこんなにも怖いのか?〜
▶ 他人軸で生きてしまう人の心理 〜なぜ自分より他人を優先してしまうのか?〜
▶ 人に嫌われるのが怖い人の心理 〜なぜ評価が気になってしまうのか?〜
▶ 自己肯定感が低い人の思考パターン 〜なぜ自分を認められないのか?〜
次のステップ
博士👨🏼🏫
「さて、次回は、
『 愛されるために頑張ってしまう人の心理 〜なぜ無理をしてしまうのか? 〜』
を探求するぞい!
実は、「自分が何をしたいか」
よりも、
「愛されるためにどうすればいいか」
を優先してきた人こそが、
- ● 生きづらい
- ● 自分の気持ちがわからない
といった症状を呈することが多いのじゃ。
これは人生を左右する重要なテーマじゃから、
次回もぜひ見にきてくれい!」
● この記事の著者:設楽貴之
プロフィールはこちら
● LINE公式:あなたの学びに役立つ情報を発信中
登録はこちら
● お悩みカウンセリング(初回無料)
ご相談はこちら
● 心理資格講座一覧
コースはこちら
● ストアカ講座一覧
コースはこちら



