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ブログ

2025.07.14

【心理学が明かす】止まらない不安感の正体〜心理ワーク付き〜

昨今、“止まらない不安感”を訴える方が急増しています。

もちろん、不安そのものは悪いものではありませんが、
あまりに長いこと続くと心身に大きな影響を与えてしまいます。

このブログでは、
心理学の博士とその助手が会話形式で、

● なぜ私たちは不安を感じるのか?
● 不安のメカニズムとは何なのか?
● 10代〜60代までの年齢別に見られる不安の傾向とは?
● 不安を手放すための習慣・心理ワーク集

を教えてくれます。

読みやすく、でも本質的に。

あなたの心の中の「なぜ?」が、
きっと解きほぐされていくはずです。

それでは、どうぞ。
一緒に心の旅を始めましょう。

目次

はじまり

🧑🏼‍🎓助手:博士、聞いた話ですが、日本では「止まらない不安感」で受診する人が年々増えているんだそうです。そもそも、人はどうして「不安」を感じるんですか?

👨🏼‍🏫博士:ふむふむ、良い質問じゃな、助手くん。不安というのは、脳が「危険かもしれないぞ〜」と身構える自然な反応なんじゃが、現代ではそれが“止まらなく”なっておる人が増えておるんじゃ。

🧑🏼‍🎓助手:えぇっ!?でも、実際に何か危険なことが起きてるわけじゃないのに、どうして不安が止まらないんですか?

👨🏼‍🏫博士:それが「脳の誤作動」じゃよ。もともと人間の脳は、原始時代のような「いつ猛獣に襲われるか分からん!」という世界で生き延びるために作られておる。
ところが今の社会では、猛獣はおらん代わりに――

  • ●「将来どうなるかわからない」
  • ●「SNSで人と比べてしまう」
  • ●「情報が多すぎて頭がパンクする」

といった、曖昧で長期的なストレスにさらされるようになったのじゃ。

🧑🏼‍🎓助手:ああ〜、なるほど。見えない敵と戦ってる感じですね。

👨🏼‍🏫博士:まさにその通りじゃ。では、ここからは年齢別にどんな不安が起きやすいか、心理学的視点から分類してみようぞ。

🧠年齢別・止まらない不安感の心理学的背景

🔸10代(思春期)

主な不安:

  • ● 友人関係の不安(仲間外れ、SNSでの比較)
  • ● 親からの期待や、成績・進路へのプレッシャー

心理的要因:
この時期は「自己意識過剰期」と言われ、自分が他人からどう見られているかに敏感になる。
前頭前野がまだ発達途中で、感情のコントロールが未熟なのじゃ。

🔸20〜30代(青年〜社会人初期)

主な不安:

  • ● キャリアの不安
  • ● 恋愛・結婚・お金など将来に関する漠然とした不安

心理的要因:
この年代は「自己確立」の時期じゃ。
アイデンティティが定まらぬままに「他人と比較」し、不安が膨らむ。
「正解のない人生選び」が、さらに不安を強めるんじゃよ。

🔸40〜50代(中年期)

主な不安:

  • ● 仕事の責任増加・職場での立場の揺らぎ
  • ● 親の介護・子どもの進路・老後資金など複合的な不安

心理的要因:
「人生の折り返し地点」にさしかかり、
「本当にこのままでいいのか?」という問いに直面する時期。
エリク・エリクソンの発達段階では「生産性 vs 停滞感」の時期とされ、不安が増しやすいのじゃ。

🔸60代以降(老年期)

主な不安:

  • ● 健康の衰え
  • ● 社会的な孤立
  • ● 死への恐れ

心理的要因:
退職やパートナーとの別れなど、「役割の喪失」が起きやすい時期。
過去を振り返り、「満足」か「後悔」かが精神状態を大きく左右するんじゃ。

🧑🏼‍🎓助手:うわぁ…年齢によって不安の種類も、背景も違うんですね。でも、どの年代も「情報の多さ」と「比較」は共通してそう…。

👨🏼‍🏫博士:鋭いのう!まさに現代人の共通の不安の源は、

  • ● 情報過多
  • ● 過剰な自己評価

じゃ。そしてSNSのせいで、24時間ずっと他人の人生を見せつけられる状態が続いとる。それが“休まらぬ脳”を作っておるのじゃ。

🧪まとめ①:なぜ現代は「不安が止まらない」のか?

原因解説
情報過多脳が処理しきれず、常に何かを気にする状態に
比較思考の強化SNSで他人と自分を比べて、劣等感や不安を生む
正解のない人生選択「どう生きるか?」という問いに明確な答えがなく、不確実性が高まる
脳の原始的防衛反応実際の危険がないのに、脳が「危険だ」と誤認して反応してしまう
アイデンティティの不安定さ自分という軸がブレると、些細な刺激でも強く揺れ動いてしまう

🧑🏼‍🎓助手:
なるほどぉ〜!原因のいくつかは避けて通れないものですよね。そういえば、脳内では何が起こっているんですかね?

博士👨🏼‍🏫:ふむ、良い流れじゃのぅ。では次に、「脳内のメカニズム」に迫ってみようかの。

🧠 心理学で見る「止まらない不安感」のメカニズム

博士👨🏼‍🏫:不安の状態とは、言うなれば、これは “脳が火をつけたまま、消火栓の場所を忘れてしまった状態” じゃ。🔥🧠

助手🧑🏼‍🎓:えぇ!? 火がつきっぱなし!? それってめちゃくちゃ焦げそうですけど…。

博士👨🏼‍🏫:焦げておるのは、たいてい 「脳の中の扁桃体(へんとうたい)」 じゃな。では、まず不安のメカニズムを解剖していくぞい!

🔸1. 不安の“火元”──扁桃体の過活動

博士👨🏼‍🏫:不安とは、脳の扁桃体(amygdala)が「危険!」と信号を出すことで始まる。この扁桃体は原始的な脳の一部で、サバイバルのために発達しておる。

ところが現代では、仕事のメールやSNSの通知、将来の不確実性といった「実際には命に関わらない刺激」にも反応してしまうんじゃ。

助手🧑🏼‍🎓:つまり、ライオンもいないのに「ガオーッ!」って反応しちゃうんですね…。

博士👨🏼‍🏫:うむ、見えないライオンとの戦いじゃな。しかも困ったことに、一度過敏になった扁桃体はどんどん反応が早くなり、少しのことで“びくっ”とするようになる。これを 神経の過敏化(sensitization) と言う。

🔸2. 思考のループ──前頭前野のブレーキ不全

博士👨🏼‍🏫:通常なら、「本当に危険かな?」と冷静に判断するのが前頭前野(prefrontal cortex)の役目じゃが、不安が強すぎると前頭前野の働きが低下する。

すると、考えが止まらなくなって「どうしよう、どうしよう」と 思考のループ に入ってしまう。

助手🧑🏼‍🎓:うわぁ、それって…夜に布団に入ってから、明日のこととかずっと考えちゃうやつですね!

博士👨🏼‍🏫:まさにそれじゃ。心配は“行動”ではなく“思考”だけでエネルギーを消費するから、体は動かず疲れるばかり…負のスパイラルじゃな。

🔸3. 安心の感覚が育っていない

博士👨🏼‍🏫:さらに、不安が止まらない人には「安心の記憶」が乏しい傾向がある。たとえば、子ども時代に「大丈夫だよ」と落ち着かせてもらえた経験が少ないと、不安を鎮める神経回路が未発達なままになってしまう。

助手🧑🏼‍🎓:えっ、それって子どもの頃の体験が今の不安にも影響してるってことですか?

博士👨🏼‍🏫:うむ。それを心理学では 愛着(アタッチメント)理論 と結びつけて考えることが多いのじゃ。安全基地を持てなかった人は、いつまでも“心の避難所”を探してさまよってしまう。

🔍 まとめ②:止まらぬ不安の仕組み【図解】

ステップ内容
① 扁桃体の暴走ちょっとした刺激に過敏に反応。「危険だ!」と誤認識
② 前頭前野のブレーキ不全冷静な思考ができず、不安のスパイラルに入っていく
③ 安心の回路が未発達子どもの頃に安心体験が乏しいと、不安を鎮める力が弱い
④ 情報・比較の増加現代社会の刺激が多すぎて、心が休まらず「常時オン」状態になる

助手🧑🏼‍🎓:じゃあ博士、もしかして…この「止まらない不安」って、努力不足とか性格の弱さじゃないってことですか?

博士👨🏼‍🏫:その通りじゃ!これは “脳と心の習慣”が作った状態 なんじゃよ。だからこそ、トレーニングで「安心する回路」を再び育てることができる。

助手🧑🏼‍🎓:うわぁ〜!それって希望ありますね!じゃあ次は、そのトレーニング方法を教えてくださいっ!

博士👨🏼‍🏫:よくぞ言った、助手くん!それではこれから、NLPや催眠療法などの知見を踏まえて、《止まらない不安を和らげる心理ワーク》を紹介するぞい!

助手🧑🏼‍🎓:わ〜!楽しみです!なんか“脳に効くおまじない”みたいなやつですか?✨

博士👨🏼‍🏫:おまじないと違って、これは「科学的に安心をつくる脳の筋トレ」じゃ!いざ、トランスワークの世界へ!

🧘‍♀️止まらない不安を和らげる心理ワーク集

〜あなたの脳に「安心の庭」をつくる〜

🌿ワーク①:不安を紙に「見える化」するジャーナリング

ジャンル:認知療法 × 外在化技法

📌やり方:

  1. 紙を1枚用意する
  2. 真ん中に「今、不安に思っていること」を1つ書く
  3. 周囲に「なぜそれが不安なのか?」「どうなったら最悪なのか?」を自由に書き出す
  4. 最後に、「それが現実になる確率は?」「過去の似た状況はどうだった?」と振り返る

💡目的:

「不安」を頭の外に出して可視化することで、扁桃体の暴走を抑える。
考えるのではなく、“見る・触れる”ことで脳は落ち着きを取り戻すのじゃ。

🧘ワーク②:3-3-3グラウンディング法

ジャンル:マインドフルネス × 身体感覚の活用

📌やり方:

不安で頭がぐるぐるしているとき、次の3つを順番に行う:

  • 3つ見る:今、目に映るものを3つ言う(例:「カーテン」「時計」「コップ」)
  • 3つ聞く:耳に入る音を3つ挙げる(例:「冷蔵庫の音」「車の音」「自分の呼吸」)
  • ● 3つ動かす:体の部位を3か所ゆっくり動かす(例:「肩」「指」「足先」)

💡目的:

「今ここ」に意識を戻すことで、未来不安のループを断ち切る。
身体に意識を戻すことは、催眠療法やNLPの基礎でもあるのじゃ。

🛡️ワーク③:安心の「記憶のカプセル」呼び出し法

ジャンル:エリクソン催眠 × アンカリング

📌やり方:

  1. 静かな場所で目を閉じ、過去の「安心できた体験」を思い出す
  2. 五感を使ってその記憶をリアルに再体験(見たもの・音・温度など)
  3. 安心感が体に広がるのを感じながら、手を握る(アンカー設定)
  4. 不安時にその手の形を再現し、安心感を呼び出す

💡目的:

「安心した体験」を脳に再インストールして、安全の神経回路を再構築する技法じゃ。

📻ワーク④:「不安の声」と会話してみるワーク

ジャンル:パーツセラピー × 内的対話

📌やり方:

  1. 紙に「不安を語っている声」をキャラクター化(例:「不安太郎」)
  2. その声に尋ねる:「あなたは、私に何を伝えたくて現れたの?」
  3. 答えを書き出し、「ありがとう。でも今は休んでていいよ」と伝える

💡目的:

不安の裏には「守りたい思い」がある。不安を敵にせず、その役割を認める対話法じゃ。

🌙ワーク⑤:夜に効く!「脳の消灯儀式」

ジャンル:習慣療法 × 催眠誘導

📌やり方(例):

  1. 毎晩同じヒーリング音楽を流す
  2. 照明を徐々に暗くしていく
  3. 目を閉じ、「今日うまくいったことを3つ」思い出す
  4. 「今夜は安心して眠っていい」と自分に語りかける

💡目的:

就寝前は暗示にかかりやすい時間帯
毎晩の“安心儀式”で、潜在意識に「もう大丈夫」と教え込むのじゃ。

🪄まとめ③:安心は「感情」ではなく「神経回路」である

技法名狙い・効果
書き出しジャーナリング不安の外在化・脳の過活動を鎮める
3-3-3グラウンディング思考の暴走を止め「今ここ」に戻す
安心記憶のアンカリング安心感の神経回路を再構築
不安との内的対話不安の声と和解し、共存する方法を学ぶ
夜の安心儀式(脳の消灯習慣)潜在意識に「安心の感覚」を刷り込む

助手🧑🏼‍🎓:博士〜!これは…心のサプリメントみたいですね!🌿
毎日やったら、ほんとに安心できる気がします!

博士👨🏼‍🏫:そうじゃとも。不安は“敵”ではない。むしろ、「大切なものを守りたい」という気持ちの現れじゃ。
うまく付き合い、共に生きる術を身につければ、やがて不安は“味方”になってくれるのじゃよ。

🧩この記事のまとめ:「止まらない不安感」の正体と、安心を取り戻すセルフワーク

✅現代人に不安が止まらない理由とは?

  • ● 脳の扁桃体が過敏化し、些細な刺激にも「危険だ!」と反応してしまう。
  • ● 不安を冷静に抑えるはずの前頭前野が機能不全に。
  • ● SNSや情報過多により、「比較・将来不安」が日常化。
  • ● 子ども時代の「安心体験」が乏しいと、安心回路が未成熟なまま大人になる。
  • ● 結果、安心できる時間や習慣がないまま生きている人が増えている。

🔍不安のメカニズムはこうなっている!

ステップ説明
扁桃体の暴走本来なら必要なときだけ反応する「警報装置」が誤作動
前頭前野のブレーキ機能低下冷静な判断ができず、「不安の思考ループ」に入ってしまう
安心記憶の欠如安心できる体験が少ないと、脳に“安全地帯”が作られにくい

🧘‍♀️止まらぬ不安をやわらげるセルフワーク(おすすめ5選)

ワーク名効果
書き出しジャーナリング不安を“見える化”して思考を落ち着ける
3-3-3グラウンディング今ここに意識を戻し、不安の渦を断ち切る
安心記憶のアンカリング「安心の体験」を身体に刻む心理技法
不安との対話ワーク不安の声の背景を理解し、役割を再評価する
夜の「安心の儀式」潜在意識に「もう大丈夫」を届けていく習慣化

🌟博士のひとことまとめ

博士👨🏼‍🏫:「不安」は本来、命を守るための大切なサインじゃ。しかし現代では、そのサインが過剰反応しておるだけなんじゃよ。不安を敵とせず、安心を育てる生活習慣とセルフワークを取り入れることで、少しずつ心に“余白”が戻ってくるのじゃ。

焦らず、今日から1つだけ。安心の小さな種をまくことが、未来のあなたを救う鍵になるぞい🌱✨

📝次回予告・読者にオススメ!

博士👨🏼‍🏫:さて、次回は「不安」の次に相談の多かった、「パニック」について語ろうかの。

じゃが、まずはここで一旦休憩にしようかの。

諸君、また次回お会いしよう。

  

  

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この記事の著者:設楽貴之
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