2025.03.01
【完全版】人を動かす “ 催眠言語 ”

目次
なぜ、伝わらない…?

このような思いを経験したことはありませんか?
● なんで伝わらないんだろう…?
● 相手を傷つけずに言いたいことを伝えるには、どうしたらいいだろう…?
● 一向に動こうとしない人を動かすには、どうしたらいいんだろう…?
● なぜ、最初は動いてくれるのに、目を離すとやらなくなるのだろう…?
● 否定的な発言ばかりする人を動かすには、どうしたらいいんだろう…?
もし、このような思いを経験したことのない方は、
この記事を最後まで読む必要はありません。
今まで通りの関わり方を続けていってください。
そして、もし1回でも経験したことのある方は、
この記事を読み進める中で、誰よりも大きな
気付きを得ることができる、ということをお約束します。
【大原則】〜人を動かすために〜

催眠言語を深く理解していただく前に、
絶対に知っておくべきことがあります。
それは、”人を動かすための大原則” です。
これを知らないと、あなたの抱える
コミュニケーションの悩みは絶対に解決しない、
そう断言できます。
あらかじめお伝えしておくと、
この原則は誰もが経験上は知っています。
しかし、今回それをあえて言語化することで、
この後の催眠言語の理解を助けてくれると同時に、
人によってはこれを知るだけで、余分な肩の力も抜けることでしょう。
【人を動かすための大原則】
人というのは・・・
● 労力(エネルギー)がかかる
● 時間がかかる
● お金がかかる
● メリットがない
こうしたものは、絶対に自発的にはやらない。
やったとしても、長続きしない。
さて、これを知った上で今一度、
あなたが普段行っているコミュニケーションを
少し振り返ってみてください。
あなたが相手に、「〇〇して欲しい」と
あなたの要求を伝えたとき…
相手からしたらその要求は、
上記のどれかに該当していませんか?
もし該当していたのなら・・・
きっと、あなたは気付いたはずです。
単に「〇〇してください」という伝え方では、
人を自発的に動かす上では不十分…という事実に。
では、一体どのような伝え方をすれば、
人は自らやる気を出し、自発的に動くのでしょう?
人を動かす “ 催眠言語 ”

あなたは、天才と呼ばれた心理療法家、
“ミルトン・エリクソン”をご存じでしょうか?
彼は常に相手に合わせた、独特な話し方をしていました。
その話し方は、人の心理的な抵抗を迂回して無意識にダイレクトに届くため、極めて大きな影響力を持つものでした。
そのエリクソンの独特な話し方や言い回しを、
言語学者が分析し、体系化したものが「催眠言語」です。
それは例えるなら、光です。
窓を閉めれば外のものは中に入れません。
しかし、窓を閉めても光は窓を透過して
部屋の中に入ることができます。
催眠言語とは、まさに光です。
心の窓が閉ざされていたとしても、
あまり関係ありません。
心理的な抵抗をすり抜け、
相手の無意識にメッセージを届け、
引き出したい行動や、まだ使われることなく
眠っているリソース(資質)を目覚めさせることを
可能にします。
心理抵抗とコミュニケーションの関係性
先ほど、人を動かすための大原則をお伝えしました。
ここで、心理抵抗とコミュニケーションの関係を
ご紹介したいと思います。

これは、コミュニケーションの種類(伝え方)
によって相手の心理抵抗の度合いが変わり、
引き出される反応や持続性が変わるというものです。
この関係からもわかるとおり、
間接的な伝え方になればなるほど、
心理抵抗は減っていき、相手の自発性、
メッセージの持続性が上がることがわかります。
エリクソン博士はよくこのように言っていました。
「メッセージは、可能な限り間接的であるべきです。」
ではここから、2つの観点から催眠言語について
解説していきたいと思います。
① 心理抵抗を弱める戦略的コミュニケーション
② 催眠言語を形作る4つの基本言語
① 心理抵抗を弱める戦略的コミュニケーション

繰り返しになりますが、人というのは
労力(エネルギー)がかかることを
できるだけ避けようとする生き物です。
だからこそ、相手に何かをして欲しい場合、
いかに労力が要らないことなのかを
相手の無意識に伝える必要があります。
もし、要求をストレートにぶつけてしまうと、
相手からすれば心理的ハードルが高いままなので

このようにステップを越えられません。
要求を伝える際に意識すべきなのは、
ステップ(階段)ではなく滑らかなスロープにして
相手がなんなく登れるようにするということです。
そのためにどうするのか?
簡単です。
相手が担う労力を、
こちらが負担すればいいのです。
そこで用いる会話の基本構造が、
Yes-Setと呼ばれる会話のモデルです。
Yes – Set モデル

Yes – Set という名前を、
あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。
Yes – setはその名の通り、相手からYesの反応を
引き出していく会話の構造です。
Yes – Setを用いるメリットは大きく2つあります。
● 相手の顕在意識の心理抵抗を弱められる。
● 相手に気付かれずにメッセージを埋め込める。
Yes – Setの作り方はとてもシンプルです。
【 Yes – Set モデルの基本構造 】
① 自明の理(※)
② 自明の理
③ 自明の理
④ あなたのメッセージ
⑤ 動機づけ(理由)
※自明の理とは、相手にとっての真実、
当たり前のことで必ずYesと同意できるもの
例えば、私があなたにYes-Setを用いて
「催眠言語を学びませんか?」と提案するなら…
例文
「あなたは今、この記事を読んでいます。そして、すでにお気付きの通り、人は誰しも他者との関わりの中で、多かれ少なかれ悩みを持つものです。毎回100点のコミュニケーションを取れる人はそういません。だからこそ、あなたは催眠言語について学んでみたい…という想いが少なからずあることに、あなたはどのように気付くことができるのか…私はとても興味があります。なぜなら、催眠言語を少しでも学べば、あなたのお悩みは間違いなく消えていく…そしてこれまで以上に、会話を楽しむことができるようになるからです。」
読んでみていかがだったでしょうか?
ストレートに「催眠言語を学びませんか?」と
言われるよりも、きっとメッセージを
受け取りやすかったのではないでしょうか?
これが基本となるYes – set モデルです。
戦略的コミュニケーション

今度は、Yes – Set モデルを用いて、
ステップをスロープにしていきます。
先ほどの例を今一度見てみて下さい。
確かにこの伝え方でも悪くはないのですが、
もしお相手が催眠言語に興味がなければ、
この伝え方では望ましい反応は期待できません。
そこで出てくるのが「戦略性」です。
最終的に引き出したい反応に至るまでに、
まずどんな反応を引き出して、
次に何を引き出して、次に・・・
このように、ゴールまでの道筋をデザインして、
Yes – set をぐるぐる回していきます。
例えば、お相手が催眠言語のことを知らなくて、
興味もまだ持っていない人であれば、私なら
① 悩みの喚起
② 興味・好奇心の喚起(動機づけ)
③ 理想のゴールのイメージの喚起
④ 催眠言語を学ぶ提案
こんな道筋で提案まで繋げていくでしょう。
それでは、一例をご覧ください。
例文
「大人であれば、誰もが一度はコミュニケーションにおいて、思い通りに伝わらないことで悩む経験をするものです。人は一人一人違う…仮に同じ経験をしても、そこで見ていた景色も、感じたことも、実は全然違う…そんなふうに心理学でも言われるほどです。しかし私たちは、忙しく日々を過ごしていると、ついついそんな当たり前のことを忘れてしまうものです。ひょっとしたら、あなたもこの文章を読みながら、かつて経験した、あのうまくいかなかった経験が思い出されているかもしれません。なぜなら、人は連想をせずにはいられない生き物だからです。あなたがそのうまくいかい経験の中で何を感じたのか…その詳細を私は知ることはできません。しかし、あなたの中で満たされなかった想いがあったことだけは私にもわかります。その経験の中で、きっとあなたは思い通りに相手から、望む反応を引き出すことができたらどんなに良かっただろうか…そんなふうに考える自分もいたかもしれません。だからこそ、あなたはかつてのあの自分から卒業して、大きく成長して、コミュニケーションという世界を楽しむことに興味を持っている自分に気付くことができます…なぜなら、その自分に気付けたということは、成長して理想の自分に近づく時が来たということだからです。あなたには、こうなれたらいいな、と思う理想の姿が、多かれ少なかれあるはずです。それがどんな姿であるにせよ、今のあなたにとって、とても価値のあるものであることは間違いないはずです。理想とは、あなたの悩みを解消して、あなたに想像以上の幸せをもたらしてくれるものです。だからこそ、あなたは理想の姿をイメージした後で、そこにどのような世界が広がっているかを思い描くことができます。というのも、そこでは新しい、豊かな人間関係が広がっているものだからです。あなたには望む未来があります。そして、どのような未来にせよ、それを作るのは、今のあなたの決断と行動です。誰もがそのことを知っていますが、誰もがそのことをすっかり忘れています。だからこそ、あなたは催眠言語を学ぶことで、その理想の未来をあなた自身でつくり上げることができます。なぜなら、あなたは催眠言語に出会い、そしてそのパワフルさを、あなたの無意識は知っているからです。」
読んでみていかがだったでしょうか?
長いですか?笑
もし、あなたがこれを長いと感じたのなら、
あなたの中にはビリーフがあるかもしれません。
「コミュニケーションとは、
結論から!端的に!明瞭に!シンプルに!
先に言わないとダメ!!!」
残念ながら、このコミュニケーションでは、
人を抵抗なく、自発的に動かすことはできません。
それはエリクソンのありようとは真逆のものです。
理由は、先ほどもお伝えしたように、
ステップが大きすぎて相手はそれを越えられないからです。

だからこそ、Yes-Setを連鎖させる必要があります。
これが、相手の代わりにこちらが労力を負担する、
ということの意味です。
ミルトン・エリクソン財団所長の
ジェフリー・ザイク博士は、
このように戦略的に、Yes-Set を連鎖させて
反応を引き出していくコミュニケーションを、
連鎖喚起的コミュニケーション
(Sequenced Evocational Communication:SEC)
と呼んでいます。
② 催眠言語を形作る4つの基本言語

さて、ここからは細かな催眠言語のパターンを
扱っていきたいと思います。
予めお伝えしておくと、
私の知る限り催眠言語の統語パターンは
50種類以上存在します。
それをここで全て扱うことはできません。
それは講座の中で詳しく扱います。
https://story-notes.com/ericksonian_hypnosis/
今回はすぐに実践で使える基本4言語を
お伝えしたいと思います。
必ず、先ほどお伝えしたYes-Setと併用して用いましょう。
催眠言語を形作る4つの基本言語
① 自明の理
② 許容的表現
③ プロセス暗示
④ リンキング(接続詞、偶有性、因果)
① 自明の理
自明の理とは、聴き手にとって、明らかな真実で、
拒否することができないことです。
自明の理を用いることによって、
Yes-Setの構築を容易にします。
良い自明の理は、単なる概念の提供だけでなく、
方向性と体験を引き出すことができます。
「〇〇とは〜です。」
このように一般化させたものが自明の理となります。
例文
●「人というのは、体験から学ぶ生き物です。」
●「未来とは、今の決断が作るものです。」
●「人生とは、楽あれば苦ありです。」
② 許容的表現
許容的表現は、断定せずに、
可能性と蓋然性の形で言葉を言い換えます。
【可能性】
可能性の叙法助動詞(can)を用いた表現です。
日本語にすると、「〜することができます」となります。
叙法助動詞のcanがつくと、
「その行動をできるかどうか」
という能力を表す表現にすり変わります。
すると、途端に相手は否定することができなくなります。
例文
●「成長のために、催眠言語を学ぶことができます。」
●「成長のために、催眠言語を学ぶことはできますか?」
【蓋然性】
蓋然性の叙法助動詞(may)を用いた表現です。
日本語にすると、「〜かもしれません」となります。
未来においてそれが起こる可能性がある、
ということを示唆します。
これは自分の能力ではなく、
外で起きる可能性があることを伝えるものです。
例文
●「催眠言語を学ぶことは、成長を実感する近道かもしれません。」
●「あなたは催眠言語の幾つかを、すでに使っていることに気付くかもしれません。」
③ プロセス暗示
不特定指示指標(あの、この、特定の)を用いることで、
聴き手は固有の体験を自由に当てはめ、
内部処理することができるように誘う表現です。
例文
● 「ひょっとしたら、あなたはかつて経験した、あの記憶を思い出すかもしれません。」
● 「人は自ら持つ、あの時の情熱やこれらからの時間を、ある特定の手段を用いることで、あなたが望むあの姿に近づくことができます。」
④ リンキング
リンキングは、その名の通り「繋ぎ」です。
あなたのメッセージを受け入れやすくするために、
文章をリンクして繋いでいきます。
今回は、3つのリンキングをご紹介します。
① 接続詞
② 偶有性
③ 因果
① 接続詞
接続詞は、文と文を繋ぐ際に用いられるものです。
「そして」、「さらに」、「でも」、「なぜなら」
「だからこそ」、「そうだとしても」などなど…
接続詞は無数に存在します。
接続詞を効果的に用いることで、
聴き手は2つの文章を意味のあるつながりとして
捉えることができるようになります。
例文
●「あなたは催眠言語を使うことできます。そして、これまでと違う人との関わりをつくり出すことができます。」
●「あなたには理想の姿があります。だからこそ、そのためにあなたは催眠言語を学ぶことができます。」
●「あなたは気持ちの良いコミュニケーションをとることができます。なぜなら、あなたは催眠言語のいくつかをすでに使っているからです。」
② 偶有性
偶有性は、2つの文章を1つにします。
催眠では“偶有性暗示”という表現を用いますが、
これは催眠特有の表現です。
一般的には従属節、と言語学では言います。
「 〜している間に」、「〜しながら」、
「〜していると」、「〜するたびに」などなど…
相手の現実の進行が、
もう一方の状態の進行を同時に引き起こします。
例文
●「あなたは今これを読みながら、偶有性暗示はどのように作られるのかを理解し始めている自分に気づくかもしれません。」
●「あなたは催眠言語を練習するたびに、自分を成長させることができます。」
●「催眠言語を使っている間に、あなたの中で少しずつ自信が湧いてくることに気付くかもしれません。」
③ 因果
因果は一文からなり、
そこに原因と結果が表現されている構文です。
一方が他方を引き起こします。
「〜することで〇〇になる」、「〜が〇〇になる」
といった形で表現されます。
例文
●「あなたは今これを読んでいるので、因果の暗示がどのように作られるのかを理解し始めることができます。」
●「あなたはエリクソン催眠を学んでいるので、催眠言語をどのように普段の生活で使っていこうか、という好奇心を持つことができます。」
●「あなたは練習することで、望んだ自分の姿になることができます。」
ここまでは、催眠言語の基本言語を扱いました。
ここからはどのようにトレーニングしていけば、
催眠言語を効果的に身につけられるのか、
そのトレーニング法をご紹介したいと思います。
催眠言語のトレーニング法

私たちが何か新しい技術を習得しようとした時、
必ずそこには、これまで慣れ親しんできた
パターンが立ちはだかります。
これは催眠言語の習得においても同じです。
言葉とは、いわば脳のパターンとも言えます。
生まれてから今に至るまで、長い年月をかけて
脳に刻み込まれているものです。
ですので、新しい話し方を一瞬でマスターして、
ミルトンエリクソンのようにスラスラ話せるようになる、
とは、なかなかいきません。
また、普段と同じスピード感で話そうとすると、
ついつい私たちは、慣れ親しんだいつもの話し方に
引っ張られてしまいます。
ではどうすればよいのでしょうか?
パターン崩し
あなたはパターン崩し、という介入技法を
ご存知でしょうか?
もし、あなたがミルトンエリクソンの本に
触れたことがあれば、きっと一度は目にしたことが
あるのではないでしょうか?
彼は患者を習慣的パターンから脱するために、
この手法をよく用いました。
このパターン崩しの考え方を利用して、
催眠言語の習得に役立てることができます。
催眠言語を話せるようになるために、
すぐに実践できる簡単な方法が2つあります。
それは…
① 催眠言語のフレーズを音読する
② 慣れるまでは、ものすごーーーーく、ゆっくり話す
「なんだ、そんなことか・・・」と
がっかりされましたか?
多くの場合、人はあまりに拍子抜けな答えを見ると、
それを軽んじてやろうとしなくなるものです。
そのため、技能の習得が止まってしまいます。
しかし、私が知る催眠言語の使い手たちや、
当スクールの受講生を見てきた上で、断言できます。
独学でやるのであれば、間違いなくこれが最短ルートです。
エリクソン催眠マスターコース
次にご紹介しておきたいのが、
当スクールのエリクソン催眠マスターコースです。
このコースでは、エリクソン催眠と催眠言語を
完全にマスターするまで徹底的にトレーニングしていきます。
これは、おそらく日本で唯一です。
ここまで長い時間と丁寧なフォローアップを交えて
催眠言語やエリクソン催眠を鍛えるコースは、
日本では他にありません。
あなたが・・・
● 一流のコミュニケーターになりたい
● 一流の心理療法家になりたい
● 一流のコーチになりたい
● 一流のエリクソニアンになりたい
● 一流のストーリーテラーになりたい
● 一流の催眠のスペシャリストになりたい
もしそうお考えであれば、
ぜひエリクソン催眠マスターコースにご参加ください。
エリクソン催眠マスターコースの詳細
➡︎ https://story-notes.com/ericksonian_hypnosis/
最後に
さて、いかがだったでしょうか?
今回は催眠言語について書かせて頂きました。
実際、催眠言語を使いこなせるようになれば、
冗談抜きにあなたは最強のコミュニケーターになります。
聴き手は自然と、あなたの話に引き込まれ、
あなたの伝えたいメッセージにしっかりと
反応してくれるようになります。
催眠言語は、学校や会社では教わることのない、
コミュニケーションの本質と言うことができます。
あなたがこの記事と出会ったということは、
必ずあなたの無意識に何かしらの意図があります。
この出会いを流すのではなく、一度真剣に腰を据えて
催眠言語を学ぶことは、
あなたの人生を大きく変える転換点となるでしょう。
あなたにお会いできる日を楽しみにしております。
今回も、最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
Story Notes ヒプノセラピー&NLPスクール
設楽 貴之
この記事の著者:設楽貴之
プロフィール:https://story-notes.com/profile/
エリクソン催眠マスターコース:
https://story-notes.com/ericksonian_hypnosis/
催眠言語に触れるストアカ講座:入門
「ゼロから始める“催眠言語”講座」
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