2023.09.04
催眠を使ってどんなことができる?
なぜ催眠という技術を用いるのか?
催眠とはなんなのか?
については、ひとつ前のブログでまとめました。
今回は、実際にどんなことが催眠を用いて可能なのかについてご紹介していきたいと思います。
人の悩みは、大きく2つしかない
米国催眠療法協会(ABH)会長のタッド・ジェームズ博士は、人の悩みは大きく2つしかないと言っています。
- 今していることをやめたい
- 今できないことができるようになりたい
もちろん、悩みの詳細は人それぞれ異なります。
しかし、方向性という観点からすれば、基本的にこの2つしかないのです。
〇〇への抵抗
私は子供の頃、
「なぜ人はわざわざお金を払ってまで、
変わりたいと言って専門家のもとを訪れるのだろう?」
と疑問に思っていました。
例えばダイエットしたいなら、
「食べる量を減らして、運動すれば良いだけじゃん」とシンプルに考えていました。
しかし、大人になった今ならわかります。
「変化する」ということ対して、目に見えない力が働いている・・・
すなわち、「 変化への抵抗 」を感じるようになったのです。
変化の壁を乗り越える
「 変化の壁 」とは誰が最初に言ったのかわかりませんが、言い得て妙です。
壁というのは高いほど、敵に攻め込まれにくくなります。
そして同時に、自分も壁の向こう側に行こうとすると、やはり超えるのにエネルギーがいります。
例えばダイエットのように、食事の習慣が大きく関与している場合・・・
習慣というのは、ある面では強力な味方であり、ある面では強力なライバルでもあります。
習慣とは、繰り返された思考や行動が無意識に刻み込まれ、いちいち考えなくても、少ない心的努力で実行可能になった思考・行動のパターンのことです。
なので、馴染みのあるパターンと新しい選択肢では、
人は馴染みのあるパターンの方に、流れるように引っ張られるのです。
そして逆に、新しい選択肢を取ろうとすると、途端に「 壁 」が立ちはだかり、不快感を感じるのです。
変化の壁を消す
前回のブログの中で、催眠とは
『 変化・適応・成長を生む最高の学習状態 』をつくり出す技術
と言いました。
この状態は、子供の心のように、純粋に学び、柔軟な変化を受け入れることのできる心の状態です。
あるがままに学び吸収し、もし誤った学びがあれが、すぐに手放して再学習できる、その状態を催眠ではつくり出すことができます。
すなわち、催眠の技術は、言い換えれば、
誰もが苦労する「 変化の壁 」を消すことができる技術とも言えるのです。
催眠の技術を使って行われていること
「催眠」という言葉は使われていないまでも、そこかしこで催眠の技術が使われています。
有名なところを挙げると、
- 各種疾患の治療
- 精神疾患の治療
- 疼痛緩和
- 習慣の形成
- 不眠症の改善
- ダイエット
- 禁煙・禁酒
- ストレスの緩和
- リラクゼーション
- コーチング
- 自己実現
- 記憶の探索
- トラウマの解消
- 人間関係の構築・維持
- パートナーシップ・コミュニケーション
- 本の執筆、コピーライティング
- 教育現場
- 子育てコミュニケーション などなど
まとめ
催眠の技術は、他人をコントロールする技術ではありません。むしろ、逆です。
自分自身が人生のハンドルを持ち、柔軟に自分をコントロールしていく技術なのです。
これを読んで少しでも催眠のイメージが変わり、催眠の技術に興味をもって頂けたら嬉しく思います。
[ Story Notes ヒプノセラピー&NLP スクール代表 設楽 貴之 ]