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ブログ

2023.06.10

ディズニーとセラピスト ②

夢を追う主人公の隣には、必ず〇〇がいる

あなたの好きなディズニー作品はなんでしょうか?
「シンデレラ」、「アラジン」、「美女と野獣」、「リトル・マーメイド」、「アナと雪の女王」、「ラプンツェル」 etc…

ちなみに私は最近、ディズニープラスで「モアナと伝説の海」を見て本当に感動しました。
ディズニー作品はテーマが深い上に、伝え方がマルチレベルなので、娯楽として見つつも自然と人生において大切なことを学ぶことができます。

さて、ここでちょっと思い返してほしいと思います。

ディズニー作品では、夢や使命を追う主人公の隣には必ず、ある存在がいます。
魔法使いや相棒、笑顔をくれる愉快なキャラクター、励ましてくれる仲間…

主人公の夢を応援し、持てる力を惜しまず提供する存在。

この存在を、ディズニーでは「サイドキックス」と呼ぶそうです。

サイドキックスとは、いわば〇〇

主人公の夢を応援し、持てる力を惜しまず提供する存在。それがサイドキックスです。

そしてそれは、まさに「支援者」の在り方と言えます。
支援者とは、コーチ、セラピスト、カウンセラーのような、誰かの支援を生業とする者たちのことです。

相手の願いを叶えるために、すなわちゴールに向かっていくために、自然な形でさりげなく介入していきます。目に見えない世界の介入です。問いかけたり、語ったり、ワークしたり、見守ったり…

名前は違えど、こうした技術は立派な魔法です。
その魔法を使って、大切な人の夢を叶えるお手伝いをしていくわけです。

あなたの持つ魔法の杖

もし、あなたがどんな願いも叶えられる魔法の杖を持っていたら…

あなたは真っ先に、誰の願いを叶えてあげたいですか?
どうしてその方の願いを叶えてあげたいと思うのですか?

私の知人で、ディズニーで働いた経験のある方が何名かいらっしゃいます。
改めて話を聞くと、とても良い話を聞くことができました。

「私たちは、ゲストにハピネスを提供するために色々なことをしましたけど、あの場所って本当に不思議な場所なんです。逆に私たちキャストが、ゲストから感動やハピネスをもらうことも多かったです。」

そう言って、一つの体験談を話してくれました。

ハピネスの交差点 ①

閉園間際のことです。
小さな女の子が、ミッキーのぬいぐるみをどこかに置き忘れてしまいました。
親御さんから話を伺い、キャスト一同でミッキーの大捜索が始まりました。

レストラン、トイレ、アトラクション…しかしどこを探しても見つかりません。
本人もどこに置いてきたのか全く心当たりがなく、ただ時間だけが過ぎていきました。
タイムリミットはすぐそこです。

親御さんは、新しく買ってあげるから…と女の子をなだめ始めました。
しかし、自分で吟味して選んだぬいぐるみ、女の子はどうしてもあきらめられません。
「絶対にあの子じゃなきゃ、やだ!」
次第に涙を浮かべ始めました。

このままだと、せっかくのディズニーの思い出が、悲しい思い出になってしまう。
私は風船を出したり、カードを書いたりして、女の子が笑ってくれるようとにかく必死でした。
しかし、それでも笑顔にはなりません。

私は無理を承知でマネージャーに電話し、事情を説明しました。
「わかった。そのまま待ってて。」

ハピネスの交差点 ②

数分後、マネージャーから電話がきました。
「メインの交差点にその子を連れて来て。」

私は言われた通り、女の子と親御さんを広場の交差点に連れて行きました。
するとそこには、うっすら額に汗が滲んだマネージャーと、その横には…

「ミッキー!」

女の子はミッキー本人の登場に、大喜びで駆けて行きました。
さっきまで泣いていたのが嘘のようです。ミッキーに抱きついたり、一緒に写真を撮ったり、いっぱいおしゃべりしたり、女の子は大忙しです。

私は胸を撫で下ろしました。これなら、この子の思い出はきっと良いものになるだろう。
私はマネージャーにお礼を言いました。

しかしこの後、さらに驚くべきことが起こったのでした。

ハピネスの交差点 ③

女の子がミッキーに夢中になっていた時、
1組のカップルがミッキーのぬいぐるみを片手に近づいてきました。

「たぶん、このミッキーのぬいぐるみ、その子のだと思います。」

そう言って、ぬいぐるみを差し出してきました。私は驚いて、聞き返しました。

「どういうことですか?」

「ショップでお買い物をしていた時、その子が手に持ってたミッキーを棚に置くのを見かけたんです。そのお店にはないぬいぐるみだったので、たぶんその子のですよね。あんなところに置いたら忘れちゃわないかな?と思ったんですが…帰り際にぬいぐるみがないって泣いてるのを聞いたもので。やっぱりか(笑)と思ってお店に取りに行ってきました。」

どおりで探しても見つからないわけです。ぬいぐるみはショップの棚に置き忘れられていたのですから。
女の子は、自分のミッキーが帰ってきたことに、さらに大喜びです。
私はその光景を見ていて目の奥が熱くなりました。

親御さんも涙を浮かべながら、カップルにお礼を言いました。

「せっかくなので、みんなで一緒に写真を撮りませんか?」

マネージャーが、皆に提案してくれました。
ミッキーと女の子、親御さん、カップル、そして私までも入れて写真を撮ってくれました。

今でも忘れられない思い出ですね。