2023.05.13
変化と成長を阻む3つのマインド
世の中には、望ましいマインドについてさまざまな意見があります。
今回は、変化と成長を生み出していく上で必要な3つのマインドをお伝えしていきたいと思います。
クラスメイトのなっちゃん
中学生の頃、私のクラスに「なっちゃん」という女の子がいました。
少し天然で、ぽわんとしている優しい子でした。学校の成績は中の下くらい。なのでテストが近づくと、みんなで彼女に勉強を教えました。
やがて3年生になると、なっちゃんは受験勉強を始めました。
彼女はどんなことでも、気になったら先生や周りのみんなに質問しました。
そんな簡単なことも聞くの!?と思うようなことも聞いていました。
とにかく、なっちゃんは素直な子で、教わったことは必ずやっていました。
正直言うと、私含め友達は皆、なっちゃんを少しおバカな子だと思っていました。
ですがその年の夏…なっちゃんは学年1位になったのでした。
なっちゃんのマインド
私は今でも、掲示板に貼られた学年順位を見て絶句したのを覚えています。
「 あのおバカななっちゃんが!? 」
私はその時、どっちがおバカだったのかはっきり理解しました。私となっちゃんの違いを表すと、
なっちゃん | 気になったことは聞く、なんでも試す、できるまでやる(諦めない) |
私 | 知ったかぶりで人の話を聞かない、言われた通りにやらない、できないと諦める |
変化と成長を阻む3つのマインド
- 知ったかマインド
- やらないマインド
- あきらめマインド
知ったかマインド
「あ〜それ知ってる知ってる!」と言って、自分の方が知っていることをアピールするマインドです。
学習、気付きというのは、知らないところに広がりがあります。「知ってる!」と思った時点で、その人の学びは終わってしまいます。
⇨「知ってる」と思ったらすぐに「知らないことはなんだろう?」と思考を切り替える習慣をつけましょう。
やらないマインド
人の話を聞いても、その通りやらない人は大勢います。この人たちは、言われたことに独自の判断を加えます。
独自の判断を加えた段階で、それはその人が伝えたかったことから離れてしまいます。それでうまくいけばまだ少しは良いのですが、そうならなかった時、「これは使えない」と判断してしまうのです。
変化と成長を生む学習には、タイミングがあります。
人というのは、かつて試してダメだったことが、今ならできるということはたくさんあります。
子供の頃、一人で靴ひもを結べなかったり、補助輪なしで自転車を運転できなかった時代が、あなたにもあるはずです。
しかし、当時はダメでも、どこかの段階で自然にそれができるようになりました。
過去の体験と現在の体験が、細かくリンクしていくことで唐突にできる瞬間が訪れるのです。
あなたが素直にやってみる、ということはどこかで変化と成長を生む種になるのです。
⇨言われた通り、まずはそのまんまやってみよう。一度試してダメだったことでも、とにかくやってみよう!
あきらめマインド
通常、人があることを実行不可能だと正確に判断するためには、最低でも50回のトライが必要だと脳科学の世界では言われています。
しかし、世のほとんどの人は最初の10回以内で、「自分はダメだ」と決めつけてしまいます(学習性無力感)。
過去に面白い映画がありました。
主人公の女性が、図書館に隠された重要な機密文書を探しているのですが、途中であきらめてしまいました。
しかし、その探していた本は、最後に手に取った本の隣にあったのです。
⇨できるまでやり続ける!それでできないなら、今度はやり方を変えてやってみる!
まとめ
「 好奇心を持って、なんでも素直に試してみる 」というのは、最高の学習者のモデルとされる「赤ちゃん」の学習法でもあります。
彼らは、その瞬間に興味を引いたものに一直線に向かい、つかみ、見、聞き、匂いを嗅ぎ、触り、味わいます。
赤ちゃんは持てる感覚器官の全てを総動員して、学んでいくのです。
もし、赤ちゃんがあの成長を阻む3つのマインドを持っていたらなんて言うでしょう?
きっとこのように言うはずです。
「 ママ、やっぱりダメだよ。僕にはできない。もう、こうなったら一生ハイハイでいいよ。ママが歩けるからって、僕もそうだとは限らないんだ。何度やってもダメなんだ。歩くなんて僕には一生、無理なんだよ。」
あなたの中にこうした赤ちゃんがいるようだったら、立ちあがるための一歩を踏み出してみるのも、悪くないかもしれませんね。