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ブログ

2024.06.01

「成功体験がないんです・・・」というあなたへ

私:「ご自身の成功体験を挙げるなら、真っ先に何が思い浮かびますか?」

クライアント:「何も浮かびません。私の人生はいつも失敗の連続です・・・。」

セラピーをしていると、こんなやりとりはざらにあります。
そして彼らは同じように、

「うまくいった試しがありません。だから自分に自信が持てないんです。」

と言います。

まぁ、ここまでではないにせよ、
日常でも多かれ少なかれ似たようなことを言う人は
いっぱいいます。

彼らは、そもそも探し方を間違えている・・・
何かで一番を取った経験や、
仕事で抜きん出た成果を出した、
そんな体験を探そうとする。

さて、あなたは、

自分の強みや、
うまくいった経験を振り返ったときに、

自信を持ってこれと言えるものがない・・・

このように思ったことはありませんか?

多かれ少なかれ、
成功体験がないということに
悩まれている方は多くいらっしゃいます。

しかし、ほとんどの人はすでに成功体験を持っていて、本当はそれに気づいていないだけなのです。

さて、ここからは自己探求の時間です。

ご自身の歴史を棚卸する準備は出来ましたか?

そもそも、成功体験とは・・・

“成功体験とは、困難な目標を成し遂げた経験や、
賞を獲得したなど、自分を誇れるようなすごい体験のこと。”

・・・と思っている方が多いです。

しかし、そうなると自信を持って
自分を誇れる人は、おそらく全人口の
1%も満たないことになるでしょう。

なぜなら、表彰台の席の数には、
限りがあるからです。

それ以外の人は、
“自信を感じることが許されない”
ということになってしまいます。

でも実際、人はそれぞれ、
何らかの分野で自信を持って生きています。

では、改めて成功体験とはどのようなものなのでしょう?

成功体験の例から読み解く

成功した体験について聞かれると、華やかな成果、
周囲があっと驚くような結果といったものを、
イメージされる方が多いかもしれません。

また、“周囲が憧れるような成功と呼べる体験” が、
自分にはないと、感じている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、成功体験は気づいていないだけで、
常に身近に存在するものなのです。

【 成功体験の例 】
● 本を一冊読み切った
● 綺麗な字が書けた
● いつもより早起きできた
● ちょっとした親切ができた
● 人から感謝された
● プレゼンの途中で噛んでしまったが最後までやりきった

このようなことも成功体験です。

「え!そんなことでいいの?」と思われたかもしれません。

そうです。実は、これらのことも、成功体験と呼べるのです。

なぜなら、成功体験とは、他人と比較するものではなく、あなただけのものだからです。

成功体験とは、

● 何かを最後までやり遂げた
● 苦手を克服した
● できないことができるようになった
● いつもよりうまくできた
● 勇気を出して挑戦した

このような方向性、要素を含む体験を、成功体験といいます。

さて、ここで改めて、
自分の成功体験を振り返ってみてください。
きっとあなただけの成功体験が、遅かれ早かれ
頭に浮かんでくるはずです。

そして、成功体験を見つけることができると、
徐々に価値観が変わり、少しずつ自分に
自信がつくことを実感できるでしょう。

中には、
「もっと成功体験を積みたい…!」と思い、
前に進もうという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に向けて、次の章からは、
なぜ、成功体験が重要なのか・・?
そして、成功体験をするための
コツをお伝えしていきます。

なぜ、成功体験は重要なのか?

その重要性は、大きく3つに分けられます。

① ポジティブになる
② セルフイメージが高まる
③ 次のステップへの橋渡しとなる

① ポジティブになる

冒頭のクライアントの例を思い出しましょう。

「私の人生はいつも失敗の連続です・・・」

この人は自信をなくしていました。

度重なる失敗・・・つまり、
“期待していたのとは別の低い結果が得られた体験”
が続いたことにより、自信を失いました。

ここに、無意識の興味深い性質が隠れています。

失敗が続けば、「どうせ次もまた失敗する」と、
無意識が条件付けされます。

逆に、成功が続けば、「どうせ次も成功する」と、
無意識が条件付けられる
のです。

しかし、もっと重要なのはここ・・・

無意識からすると、
その成功の大きい、小さいは関係ありません。

それは顕在意識が決めている錯覚です。
どれだけそこに気持ちがこもったか・・・
それにより、無意識の中で重要度が決まる
のです。

詳しいメカニズムは講座の中でお伝えしていますが、
要は、“気持ちがこもるほど、無意識に刻まれる”
と言うことです。

この性質は覚えておきましょう。

② セルフイメージが高まる

セルフイメージとは、自分のことに対してどのようなイメージを抱いているかということを意味します。

例えば、

  • ● 私は運動ができるタイプだ
  • ● 私は勉強が苦手だ
  • ● 私は仕事ができる
  • ● 私はコミュ障だ

このように、人はそれぞれ、自分という人間を
評価し、「〇〇な人間だ」というイメージを持っています。

そして、成功体験を繰り返すとセルフイメージを
上げていくことができるのです。

成功体験を繰り返すと、このようになります。

普通の人の無意識:
「やってみたとしても、達成できるかどうかわからない」

セルフイメージが高い人の無意識:
「私が“やる”と思えたということはつまり、達成できることなんだ。」

このように、無意識がコンディショニングされるのです。

③ 次のステップへの橋渡しとなる

①、②からもわかる通り、
ポジティブになりセルフイメージが高まると、
さらに挑戦しようという前向きな行動が促されます。

「やることなすこと、自分はなんでもうまくいく!」

そんなセルフメージを持っていたら、
どんな挑戦もで楽しくなりませんか?

実際、それをこなす能力があることよりも、
それをこなす自信があることの方が、はるかに
成功を生み出しやすいことが研究でわかっています。

それは根拠のない自信かもしれません。
しかし、成功者は決まってそれを持っています。

彼らは実績があるから自信があるのではありません。自信があるから実績が生まれるのです。

成功体験をするためのマインドと成功体験の見つけ方

成功体験を増やすために重要なマインドを
3つに絞ってご紹介したいと思います。

失敗はない。ただフィードバックがあるだけ。

あなたは失敗に対してどのようなイメージがありますか?

● 失敗は恥ずかしいものだ
● 失敗は許されないものだ
● 失敗は良くない
● 失敗したら居場所が消える

など、さまざまな捉え方があると思います。

しかし心理学においては、
何事においても「失敗はない」と捉えます。

なぜなら失敗とは、
なぜうまくいかなかったかを知るための
重要な情報源であり、自身の大きな成長の糧になるからです。

私の先生はかつて、仕事、人生とは、
ロールプレーイングゲームだと言いました。

目の前のモンスターは、あなたのレベルを上げるもの。

自分が未熟だと、それは邪魔者のように思えてしまう。

しかし成熟すると、それらは自身のレベルアップに
一役買ってくれたかけがえのない存在だったことに気づく。

彼らがいてくれたから、今のあなたがいる。

早く成長したい人は、自らモンスターを探す。
そしてどんどん経験値を積む。

モンスターにやられない唯一の方法は、
ゲームをしないこと。

始まらない物語、でも終わりは平等に訪れる。

仕事、人生、いいゲームにしたいものですね。

「難しい」は禁句。「まだ慣れていないだけ」

人は何かをするたびに、口癖のように、
「難しい!」と言います。

これは暗示です。

これはほとんどの人がに意識せずに
やってしまっていることですが、
口癖のように、「難しい」と言うと、その体験は、

「うまくいかなかった体験。嫌な体験。」

として無意識に保管されます。

人というのは、こうした嫌だと感じた体験を、
極力避けるようにふるまいます。

それはつまり、
変化・成長・進化の機会を自ら捨てることを意味するのです。

もし、あなたが何かをして、頭の中に
「難しい」という言葉が湧いてきたら・・・

まだ慣れていないだけ!

と言い換えましょう。この癖を付けてください。

このフレーズは、
「やがてできるようになる」
という強力な暗示が含まれており、
あなたの無意識を立ち上げ、
意識を前に向かせるエネルギーを与えてくれます。

他人と比べない

例えば、あなたの給料が1万円上がったとします。
その部署で唯一、1万円上がったのです。

あなたはそのことを、他部署にいる同期に意気揚々と話しました。
するとその同期は1万千円上がっていたのでした。

あなたはその事実を知った時、
気持ちにどのような変化が起こるでしょう?

「自分は1万円も給料が上がった!すごい!」

と喜んでいたところから一転、
同期の昇給を聞いて、
気持ちが萎えたのではないでしょうか?

このように、人は成功体験について考えるとき、
無意識に他人と比較をして考えてしまいます。

そして、相手と自分を比較をして、
相手の方が優れていた場合・・・
劣等感を抱いてしまうことが多いのです。

特に自分の苦手なことやできないことを
他人と比べると、落ち込んでしまいます。

逆に、他人と比べて自分の方が優れていた場合、
安心をしてしまい成長努力をやめてしまうこともあります。

大切なのは、
“他人と比べるのではなく、過去の自分との比較”
をすることです。

● どれだけ成長したか?
● どんなことができるようになったか?
● どんな考えを大切にするようになったか?

このように、過去の自分を受け入れながら、
今の自分の成長にフォーカスすれば、
自ずと成功体験も見つけることができます。

成功体験をするための3つの方法

ここからは、成功体験をするために知っておきたい、成功のためのコツをお伝えしていきます。

成功者をモデリングする

「成功は足跡を残す」などと言われるように、
その分野で成果を出している人の考え方や振る舞いを、徹底的に真似て自分もその如く振る舞う、これは極めて強力です。

役者が役に入り込みすぎて役から出られなくなる、
そして本当に登場人物のような人生を送ってしまう、こんな話はよく聞きます。

アメリカには、役からその役者を抜くためだけの
専門家がいるほど、モデリングはその人の深い部分に影響を与えるのです。

成功した姿を鮮明にイメージする

無意識は、現実とリアリティのある空想の
区別をつけることができません。

あなたが鮮明に成功を体験しているシーンを
イメージすることができれば、
あなたにとって、それが現実になります。

これは中途半端な想像では意味がありません。
五感を用いて鮮明にイメージし、
擬似体験する必要があります。

実際にあなたが成功を経験しているときに、

【視覚】
 ● どんな景色が見えるか?
 ● 周囲の人はどんな表情か?何が見えるか?
【聴覚】
 ● どんな音が聞こえるか?
 ● 周囲の人の声や、自分の心の声は何と言っているか?
【体感覚】
 ● どんな感情や気持ちになるか?
 ● 体の感覚はどうか?
 (体が熱くなったり、ワクワクしたりしているか?)
 ● どんな体の動かし方をしているか?
 ● 何を考えているか?

これらを具体的に何度もイメージし、その都度感じていきます。

人は経験すればするほど、
その経験を繰り返しやすくなるということが
研究でわかっています。

あなたの中に「できる」の感覚が生みだし、
さらに何百倍もあなたに自信を生むのです。

このワークは、立って、体を動かしながら
イメージするとより効果が出ます

ぜひあなたも、成功した姿を見て、聞いて、感じて、成功への水路づけを行なってください。

小さな成功をたくさん経験する

なぜ、成功体験は重要なのか?の章でもお伝えしましたが、

無意識からすると、
その成功の大きい、小さいは関係ありません。

それは顕在意識が決めている錯覚です。
どれだけそこに気持ちがこもったか・・・
それにより、無意識の中で重要度が決まる
のです。

これを貯金に例えると、

あなたが小さい成功だ、と思っている体験でも、
大きい成功だ、と思っている体験でも、

無意識からすると、どちらも同じ1円なのです。

10年かけて苦労して1円貯めるか、
毎日楽しく1円貯めるか、

どちらがより早くその人の貯金箱は
いっぱいになるでしょうか?

答えは言わずもがなです。おすすめは、

1日3つ、頭に浮かんだことをすぐやってみる。

人は、やろうと思ってから、
わずか数秒でやらなくても良い理由を探します

ですので、考える前に行動を起こさなければ、
あなたが頭に描いた大切な考えが
形になることはないのです。

やらなくても良い理由を
無意識が思いつく前に行動する。

何かやろうと決めたら、5秒以内に実行してください。

そうすることで、今まで先延ばしにしていたことが
びっくりするほど簡単に行動できる自分に驚かれるでしょう。

成功体験をするために、まずは何を行うかを決定しましょう。そして、やろうと思ったら、すぐに行動を起こしてください。

最後に

誰の中にも成功体験はたくさんあります。

あなたが今これを読んでいることが
何よりの証拠です。

あなたはこの社会でサバイバルして、
ちゃんと生き残っているのですから。

ちゃんと棚卸しすれば、
あなたが宝の山の上で、“宝が見当たらない!” と
言っていたことに気づかれることでしょう。

そして、あなたの望む目標に向けて、
または、なりたい自分に向けて、

今回の記事の内容を
楽しみながら実行していただくことで、

あなたの中の可能性がどんどん開花し、
自信が生まれてくることに気づき、驚かれることでしょう。

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

Story Notes ヒプノセラピー&NLPスクール
設楽 貴之

https://story-notes.com