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2024.04.01

【解説】コーチングの基本

近年、注目が集まっているコーチングは、今や人材開発や組織マネジメントの中では必須のスキルになりつつあります。多くの企業でコーチングを取り入れており、コーチを生業にする人も増えてきました。

今回は、コーチングの基本についてお伝えしていこうと思います。

コーチングとは?

コーチングとは、人の変化・成長を促すコミュニケーションの一形態です。
主に、コーチとクライアントの対話によって、クライアントの思考の枠組みを外し、新たな気づきや無意識に眠る能力を引き出す関わりを行います。

そのため、人材開発や組織マネジメントの分野で大きな成果を出すことができます。近年ではコーチングを取り入れている企業も増え、上司と部下の1on1コーチングが面談の中で行われるようにもなってきました。

コーチングの基礎知識

コーチングの特徴は、「答えはクライアントの中にある」という前提で行います。そのため、こちらから答えを提示したり、何か専門知識を教育するようなことはしません。

つまり、コーチが相手に答えを与えるのではなく、クライアントが自発的に考えて行動するように促すことを目的としています。

コーチの役割は、質問、傾聴、承認によって、クライアントが望むゴールを達成するための橋渡しを行うことです。コーチの関わりにより、クライアントは、通常の思考枠では生まれないクリエイティブなアイディアを創出したり、自身の制限となっているマインドをブレイクスルーすることができ、モチベーションの向上や自発的な行動が喚起されます。

コーチの名前の由来

コーチングの“コーチ”は、元々「馬車」を意味する「Coach」から生まれました。

馬車の役割は、「人を目的地まで運ぶこと」だったため、コーチングは「人の目標達成をサポートする」という意味で使われています。

目的地に到着するまでに、自力で歩くよりも早く安全に連れて行ってくれるという支援者を「コーチ」と呼びます。

コーチングの種類

コーチングの本質は、専門知識のアドバイスや教育ではなく、目標達成や能力開発のサポートであるため、クライアントがどの分野にいようと問題なく行うことができます。

こうしたことから、コーチングは幅広い分野に対応できるため、現在では様々な種類のコーチングが存在しています。

  • エグゼクティブ・コーチング
  • キャリア・コーチング
  • ライフ・コーチング
  • スポーツ・コーチング
  • メンタル・コーチング
  • リレーションシップ・コーチング
  • セルフ・コーチング
  • NLPコーチング
  • コーアクティブ・コーチング などなど

現代では、様々な心理療法のエッセンスが取り入れられ、行動面を改善する従来のアプローチだけでなく、心理状態に対しても変化をもたらす手法が開発されています。

コーチングを受けるメリット

人には誰しも、“いつもの自分” が存在します。そして、普段はその、“いつもの自分” の枠の中で、思考や行動を模索しています。しかし時に、問題解決のヒントがその枠の外側にある場合があります。そうなると、なかなか一人でたどり着くことはできません。そんな時にコーチがいると、クライアントは容易く”いつもの自分” の枠を超えて、新たな思考や行動を創り出せるようになるのです。

【コーチングを受けるメリット】

  • 新しい気づきをもたらす
  • クリエイティブな視点、アイデアを増やせる
  • 内に秘めた可能性を引き出す(リソースの開発)
  • 目標達成に必要な行動を促す
  • モチベーションを高める

コーチングの主役は常にクライアントです。コーチがクライアントに何かを強制することはありません。クライアントが主体性を持ちながら目標を実現できるように導いていくのです。

コーチングのデメリット

コーチングを受けるデメリット基本的にありませんが、強いてあげるとすればこれでしょう。

★ 効果の確約をできない。

そのクライアントが、あまりにも大きなゴールを掲げ(例:大統領になる)、加えて、知識や経験が少なく、人間関係が狭く、能力が著しく不足している場合、大統領になるというゴールを達成することは困難を極めるでしょう。

コーチングを受ければ、必ず何らかの、これまで最大化されなかった能力が開発されるので、人生に大きな変化が訪れます。その中で、思い描く理想のゴールが変わることもしばしばあります。コーチは柔軟にその都度、ゴールと行動を見直して、より「今のクライアント」に焦点を当てたコーチングを提供していくのです。

実際にコーチングをやってみよう!

実際のコーチングの、基本的な進め方は以下の通りです。

STEP1: 現状の確認
STEP2:ゴールの具体化
STEP3:障壁の確認
STEP4:行動計画の作成

それでは、各ステップを見ていきましょう。

STEP 1 :現状の確認

まずはクライアントの現状を確認します。

目標に対する進捗の度合い
能力レベル、モチベーションの高さ
どのように取り組んでいるか(目標に向かう方法や手段)

コーチングは一度やれば効果がすぐに出てゴール達成するものではなく、ステップを着実に踏んで成長をサポートする、長期的な関わり合いとなります。

そのため、コーチングを受ける相手と信頼関係を築き、より良いコミュニケーションをとっていくことは、コーチングの効果に大きく影響していきます。

STEP2:ゴールの具体化

ゴールは、曖昧なままだと達成することはできませんので以下のように具体的にしていきます。

● いつ、どこで、誰と達成したいか?
● 何が、どうなったら、ゴール達成したと言えるのか?
● 心の底から、それを達成したいと渇望しているか?
● 現実的(物理的)に達成可能なのか?
● 客観的な数値などで進捗や達成を測れるか?

※ゴールは高ければいい、というものではありません。もちろん高ければ高いほど、達成したときに多くのメリットを得られますが、その過程で必要以上に苦しんでしまい、逆効果となるケースもあります。

STEP3:障壁の確認

少なくともクライアントは、まだゴールまで行けていません。つまり、障壁となっているものが、物質的な面であれ、マインド面であれ、何かしら存在していることが分かります。STEP3ではその障壁となっている要素を炙り出していきます。

● ゴール達成のためのリソース(お金、時間、能力、熱意、など)は足りているか?
 ➡︎「私はゴールを達成できない。なぜなら、〇〇がないから。」であらわになります。
● ゴールを達成することで、周囲にマイナスな影響は生じないか?(エコロジー)

これを放置していると、ゴール達成を自ら止めてしまう可能性がありますので、常に障壁はチェックしておく必要があります。

STEP4:行動計画の作成

ゴールが決まり、止めている障壁がなくなれば、最後に、どのように進めていくか具体的な行動プランを練っていきます。

● ゴール達成の期日はいつにするか?
● 中間目標は何にするか?
● 最初のステップ、何から始めるか?
● どのような手順で取り組んでいくか?
● 進捗度合いはどのように検証するか?

STEP4では、ゴール達成の精度を高めるために、本当に達成できるのか、良い意味でシビアに判断していきましょう。

コーチングの代表的な3大スキル

ここでは、コーチングの中で必ず用いられる3大スキルについて触れていきます。

① 傾聴
② 質問
③ 承認

① 傾聴

傾聴は、共感や相槌を示しながら、とにかく丁寧に相手の話を「聴く、聴く、聴く」ことです。

もちろん、ただ話の内容を聴くだけではありません。
「聴く」の漢字からも分かる通り、観察的に語感をフル稼働して「聴く」のです。
話しながら、相手の顔の表情が曇ったり、声のトーンが変わったり、姿勢が変わったり、相手は話しながら極めて多くの情報を与えてくれます。その微細な変化を見極めることも含めて傾聴は極めて重要なスキルと言えます。

② 質問

コーチに求められる「質問の力」は、コーチ自身が知りたいことを単に確認するのではなく、相手の視点や思考の幅を広げ、アイデアや気づきを生み出すための力です。

質問のクオリティー次第で、相手に深い気付きを与えられるかどうかが決まります。
また、相手の状況を的確に把握し、どんなタイミングで、どんな質問が最も効果的であるかを判断する能力も求められます。

この質問が、クライアントをゴールに方向づける質問であれば、より建設的な対話となり得ます。

③ 承認

承認は、「褒める、認める、労う」といった行動で現されます。
また、コーチングにおける承認は、以下の3つに分けられます。

● 存在の承認
● 成長の承認
● 成果の承認

人には承認欲求が存在します。この欲求を満たすことは、信頼関係に大きく影響し、コーチングの効果に大きく影響していきます。

コーチングがうまく機能しない要因

コーチの同僚から、なかなか変化しないクライアントがいる、と相談を受けることがあります。すると、クライアントは決まって、否定的な思考の持ち主であることが分かります。

こうした方は、頭の中で思い描いたビジョンを、“できない自分”で打ち消す作業を日々訓練しています。ですので、まずはその否定的な思考を止める必要があります。そうしないと、せっかくの成長も認められることなく終わってしまいます。

否定的な思考や行動を扱う方法は多岐に渡りますが、時にそれはセラピーの領域に踏み込む場合があります。

否定的な思考、行動には必ず何らかの体験と、それに伴った感情が存在しています。
感情を扱う場合は、催眠療法やゲシュタルト療法、タイムラインセラピーやNLPなどで対処が可能です。

コーチングを学ぶ方々が、こういったスキルも学ぶ理由はここにあると言えるでしょう。

まとめ

コーチングの価値は、実際に受けてみたときに初めて理解できるものです。
なぜなら、習慣的な思考の枠を超える体験をするので、もし実際のコーチングを受けることなく、本などで理解しようとした場合には、どうしてもその体験には限界が来てしまうからです。

まだコーチングに触れたことがなければ、まずは一度、体験されることをおすすめします。きっと、自身の可能性の大きさとプラスの変化を感じられて、驚かれることと思います。

当スクールでも、コーチングを受けることは可能です。
どうしても達成したいゴールのある方は、その変化を体験しにきてください。
こちらからお申し込みが可能です。

https://story-notes.com/contact/

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

Story Notes ヒプノセラピー&NLPスクール
日本コーチラボ協会 理事
設楽 貴之