2025.04.08
【心の専門家が語る】自己肯定感を高める理由と自分の愛し方

「自己肯定感が大切」と巷ではよく言われていますが、
実際のところなぜ大切なのでしょうか?
また、自分を愛せないと何が起こるのでしょう?
この記事では、自己肯定感がなぜ、
私たちの人生に欠かせないのか?
そして自分を愛せないときに、
心や行動にどんな影響があるのか?
実際にそれらを高めていくための
具体的な方法も含めて、
物知り博士と助手の対話形式で、
“自己肯定感で悩む人の心”に
優しく光を当てていきます。
読みやすく、でも本質的に。
あなたの心の中の「なぜ?」が、
きっと解きほぐされていくはずです。
それでは、どうぞ。
一緒に心の旅を始めましょう。
目次
📚プロローグ:そもそも・・・
助手🧑🏼🎓:
博士、そもそもなんですけど…自己肯定感って、なんでそんなに大事なんですか?
博士👨🏼🏫:
ふむ…これは“心の根っこ”の話じゃのう。
では、分かりやすく物語で説明してみようか。
🌱「心の木と嵐の話」
むかしむかし、心の森に「私の木」という木があった。
自己肯定感が高い人の木は、しっかり根を張っておって、風が吹こうが嵐が来ようが、ぐらつかずに「わしはわしでよい」と堂々としておった。
しかし、自己肯定感が低いと…
その根っこが浅くなり、他人の一言でグラグラ揺れる。
「ダメ出し」に吹かれ、「比較」にあおられ、「承認欲求の雷」に打たれて、倒れてしまいそうになるんじゃ…。
助手🧑🏼🎓:
うわ…それ、すごくイメージ湧きます。
じゃあ自己肯定感って、人生の嵐に負けない“心の根っこ”なんですね!
博士👨🏼🏫:
そうじゃ。そして、その根がないと、次のような“心の不調”が育ってしまうのじゃ…。
🌪️心の不調:自己肯定感が低いと起きること
1. 他人の評価に依存してしまう
博士👨🏼🏫:
「他人に『すごいね』と言われないと自分の価値を感じられない。
そして一言の否定でズドンと落ち込む…感情がジェットコースターじゃ。」
2. チャレンジできなくなる
博士👨🏼🏫:
「心の中で、『失敗したらどうしよう…』、『どうせ自分には無理』――こう思って、せっかくのチャンスを自ら閉じてしまうのじゃ。」
3. 人間関係が苦しくなる
博士👨🏼🏫:
「相手に合わせすぎたり、嫌われないように自分を偽ったり…。
“NO”が言えずに疲弊してしまうのう。」
4. 自己否定のループにハマる
博士👨🏼🏫:
「ちょっとしたミスで『私はダメだ』と思う→落ち込む→さらに行動できず→ますます自信を失う…という負のスパイラルじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
うう…どれも思い当たる節があります…!
でも、博士!一つ疑問があるんですが…
自己肯定感が低くなる原因ってどこから来てるんですか?
博士👨🏼🏫:
「ふむ、まさにこれは、“心の探検隊”出動じゃな!
💔自己肯定感が低くなる原因は? 〜“心の根っこ”を探る旅〜
博士👨🏼🏫:
「今回は《自己肯定感が低くなった理由》――
つまり、“心の根っこ”がどこでどう絡まってしまったのか?
という大冒険の旅じゃな。覚悟はよいか、助手よ!」
助手🧑🏼🎓:「はいっ、心のコンパスは準備万端です!」
🧭 第1章:自己肯定感とは“心の土壌”である

博士👨🏼🏫:
「よろしい。まず知っておかねばならんのは、自己肯定感とは“生まれつき”あるものではないということじゃ。
それは、子どもの頃の環境や関係性、経験といったものによって育まれる“心の土壌”のようなものなんじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「つまり、自己肯定感は“育つ”ものってことですか?」
博士👨🏼🏫:
「そうじゃ。周りからの言葉や態度、日々の出来事がその土壌に栄養を与えたり、逆に雑草を生やしたりするのじゃよ。」
助手🧑🏼🎓:
「なるほど〜。ということは、土壌がやせていたり、根っこがからまっていたら、うまく自己肯定感が育たないわけですね!」
博士👨🏼🏫:
「その通り。では次に、その“根っこがからまってしまう原因”を解き明かしていこうぞ。」
🌪 第2章:自己肯定感が低くなる5つの原因(“心の根っこ”)

① 条件つきの愛を受けた経験
博士👨🏼🏫:
「まずは、“条件つきの愛”じゃ。
『良い子にしていれば褒められる』『失敗したら怒られる』――そんな風に、自分の価値を成果や態度に結びつけられて育った場合…」
助手🧑🏼🎓:
「“何かをしないと価値がない”って思っちゃうんですね?」
博士👨🏼🏫:
「うむ、まさにそれじゃ。
『頑張らない私は愛されない』『成功していない私はダメ』といった深い思い込みが形成されてしまうのじゃ。」
② 否定や批判の多い環境
助手🧑🏼🎓:
「博士、次は何ですか?」
博士👨🏼🏫:
「“否定や批判の多い環境”じゃな。
『なんでできないの!』『またミスしたの?』というような、攻撃的な言葉ばかりを浴びていると、人は“自分を責めることで先回り”するようになる。」
助手🧑🏼🎓:
「つまり、自分を責めておけば、他人から責められる前に身を守れる…ってことですか?」
博士👨🏼🏫:
「そのとおり。
結果として『どうせ私なんて…』という思考パターンが根づいてしまうのじゃ。」
③ 感情を表すことを禁じられた経験
博士👨🏼🏫:
「次は、“感情を表すことを禁じられた経験”じゃ。
『泣くな』『怒るな』『我慢しなさい』――そう言われ続けて育つと、感情を感じることすら抑え込んでしまうのう。」
助手🧑🏼🎓:
「それじゃ、自分の気持ちが分からなくなってしまいそうです…」
博士👨🏼🏫:
「そのとおり。自分の感情がわからない → 自己理解が薄れる → 結果として、自己肯定感がどんどん削がれていくのじゃ。」
④ 比較される環境
助手🧑🏼🎓:
「次は“比較”ですか?」
博士👨🏼🏫:
「よい観察力じゃ!
『お兄ちゃんはできるのに』『○○ちゃんはもっと頑張ってる』――
こうした他者との比較が続くと、自分の価値を“誰かとの相対評価”でしか見られなくなってしまうのう。」
助手🧑🏼🎓:
「SNSを見て落ち込むのって、まさにそれですね!」
博士👨🏼🏫:
「まさにその癖が根っこにあるというわけじゃ。」
⑤ トラウマや過度なストレス体験
助手🧑🏼🎓:
「最後の原因は何でしょう?」
博士👨🏼🏫:
「“トラウマや過度なストレス体験”じゃ。
いじめ、無視、裏切り、強い失敗など――心に深く刻まれた傷は、
『私は大切にされない存在だ』という信念を生み出してしまうのじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「…つらい体験ですね。しかもそれが、“心の前提”になってしまうなんて。」
博士👨🏼🏫:
「意識せずとも、その信念がずっと行動や思考を縛り続けることになるのじゃな。自動的にマイナスな思考が浮かび上がってきて、悲観的な考えこそ真実だと思い込んでしまうのじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「では博士、そうした人が自己肯定感を高めると、どんな良いことがあるんですか?」
博士👨🏼🏫:
よい質問じゃな。
それはちょうど、「心に太陽を持つ人」になるようなものじゃ。
☀️第3章:自己肯定感が高まると…

- ● 失敗しても「これは経験」と受け止められる
- ● 他人と比べず、自分のペースで生きられる
- ● 「自分を大切にする力」があるから、人も大切にできる
- ● NOもYESも、自分の気持ちをちゃんと表現できる
- ● 落ち込んでも、戻ってくる“心の居場所”がある
助手🧑🏼🎓:
つまり、自己肯定感って「心の免疫力」みたいなものなんですね!
博士👨🏼🏫:
おお、うまいこと言うのう!その通りじゃ。
外からの刺激やストレスに対して、“折れない心”を保てる力――それが自己肯定感の役割なんじゃ。
助手🧑🏼🎓:
博士、話を聞いてたら、自分を愛するって単なる“甘やかし”じゃなくて、“生きるための基盤”なんだって思えてきました!
博士👨🏼🏫:
うむ、それが分かれば百人力じゃ。
木は水をもらわねば育たぬ。心もまた、自分自身の優しさと認識という“水”が必要なのじゃ。
さあ助手よ、今日も心に水をやって、根っこを育てるのじゃ!
次は自己肯定感を育て直す3つのステップを紹介するぞい!
🌱 第4章:自己肯定感を育て直す3つのステップ

助手🧑🏼🎓:
「博士、自己肯定感を育て直すなんてこと、できるんですか?」
博士👨🏼🏫:
「もちろんじゃ!
“心の植え替え療法”とでも呼ぼうかの。ここからは、根っこを癒し、土を耕し直すための3つのステップを伝授しよう。」
🪴 ステップ1:気づき(根っこを見つける)
博士👨🏼🏫:
「まずは、“気づき”じゃ。
『あれは親にこう言われた影響だったかもしれないな…』
『あのとき、私は“ダメな人間”だと決めつけたのかも』――
といった発見と認識が第一歩なんじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「過去を責めるんじゃなくて、“自分の歴史”を知る感じですね!」
博士👨🏼🏫:
「まさに!それが、癒しの始まりじゃよ。」
💧 ステップ2:共感と再評価(根っこに水をやる)
助手🧑🏼🎓:
「次は“水やり”ですね!」
博士👨🏼🏫:
「そう。
『あのときの私は、よく耐えたな…』
『本当は、愛されたかっただけなんだな…』
と、優しいまなざしで過去の自分を見つめ直すんじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「共感の力で、心の根っこがうるおっていくんですね。」
🌼 ステップ3:新しい土をつくる(今の自分で耕しなおす)
博士👨🏼🏫:
「最後は“新しい土”をつくることじゃ!」
- ● 「私は存在するだけで価値がある」と自分に毎日伝える
- ● 小さな成功体験を意識して積む
- ● 感情に「そうなんだね」と寄り添う習慣をもつ
助手🧑🏼🎓:
「心の土壌を、今の私の手で耕しなおすってことですね!」
博士👨🏼🏫:
「その通り。
『お前はそのままで、すでに価値がある』――この栄養を毎日与えていくことで、
根っこは必ず生き返るのじゃよ。」
📖 第5章:自己肯定感を育てる小さな芽の物語

博士👨🏼🏫:
「では、自己肯定感を育てる物語を語ろうかのう。」
助手🧑🏼🎓:
「わあ、楽しみです!」
🌱生まれたばかりの小さな芽
博士👨🏼🏫:
「むかしむかし、
“こころの庭”という、誰の目にも見えない世界があったそうな。
そこには、たくさんの人々の“内なる芽”が植えられていたんじゃ。
けれどある日、そこに生まれたとても小さな芽は、
自分が何の植物なのかも、咲くことができるのかさえもわからず、
じっと土の中にうずくまっておった。
周りには、すでに立派に育った花や大樹たちがいて、みんな口々にこう言うのじゃ。
「君はなんの芽かもわからないんだって?そんな芽、咲かなくてもいいさ」
「見てごらん、私はもうこんなに咲いている。君にはその力があるの?」
そのたびに、小さな芽は心のなかでつぶやいたそうな。
「きっと私は、咲いてはいけない芽なんだ。
意味のない芽なのかもしれない…」
🌙 それでも──
ある晩、庭に住むフクロウの賢者が、芽のそばにふわりと降りてきてこう言った。
『芽よ。
大きな木や花になるには、まず“根っこ”を伸ばすんだ。
見えないところで、自分を支える力を育てている。
それがどれだけ尊いことか、誰にも見えなくても、君自身だけは知っておくことだ。』
その夜、小さな芽は初めて、自分の“根っこ”に静かに耳を澄ませたそうじゃ。
そこには──
・ほんの少し頑張った日
・誰かの言葉に救われた記憶
・泣きながらもやめなかった努力
そんな静かな力が、じんわりと流れていたのを感じたのじゃ。
🌞 小さな芽は、ゆっくりと育った
☔ 雨の日には、自分の感情を受け止めて、
🍃 風の日には、自分を責めずに立ち止まり、
🌤 太陽の出る日は、「ありがとう」と言えるだけで自分を褒めたそうじゃ。
するとある日──
芽の先に、小さなつぼみができたんじゃ。
そのつぼみは、まだ誰も見たことのない、
やさしくて、力強い“その芽だけの花”を咲かせたのじゃ。
まわりの花たちは驚いて尋ねた。
『どうして、そんなに美しく咲けたの?』
小さな芽は、笑ってこう言ったそうな。
『私はね、誰かと比べて咲こうとしたことは一度もなかったの。
ただ、“わたし”という種を信じて、
今日まで大事に育てただけなんだ。』
その花は今も、誰かのこころの庭に、
ひっそりと、けれど確かに芽吹いているそうじゃ🌸」
助手🧑🏼🎓:
「…なんだか、自分の話みたいで泣けてきます。」
博士👨🏼🏫:
「人の心も、まさにこの芽と同じ。
過去がどうであれ、“今”この瞬間から、根っこを癒し、愛を注ぐことができるんじゃ。」
助手🧑🏼🎓:
「博士…!心の栄養、満タンにいただきました!」
博士👨🏼🏫:
「それは良いことじゃな。それでは最後に、“私が私を愛する”ために、自己肯定感を高める4つの魔法を紹介して終えて行こうかの。」
自己肯定感を高める4つの魔法

博士👨🏼🏫:
「私が私を愛する」というのは、まるで自分が自分にラブレターを書くようなものじゃ。しかも毎日書くのじゃ。
では、4つの魔法を紹介しようかのう。
🪞魔法その1:自分を映す「鏡の儀式」
博士👨🏼🏫:
毎朝、鏡の前で自分に向かって「よくやってるぞ」「今日も会えて嬉しい」など、優しい言葉をかけるのじゃ。
最初は照れ臭いかもしれんが、それは心の筋トレのようなもの。言葉は自己像の彫刻刀じゃからな。
助手🧑🏼🎓:
まるで、自分が小さな子どもだったとして、親が言ってあげるような言葉を自分でかけるんですね!
博士👨🏼🏫:
そうじゃ、まさに“内なる親”になるのじゃ。
✍️魔法その2:「できたこと日記」
博士👨🏼🏫:
毎日、どんなに小さなことでも「できたこと」を3つ書き出すのじゃ。
たとえば「今日は顔を洗えた」「メール一通返せた」など。
これは“心の貯金通帳”のようなもので、積み重なることで自己評価が自然と上がるのじゃ。
助手🧑🏼🎓:
なるほど…失敗やできなかったことばかり数えてましたけど、できたことにもちゃんと目を向けるんですね。
博士👨🏼🏫:
その通り。心の焦点をポジティブに当て直す訓練じゃな。
🪄魔法その3:「自己否定モンスター退治」
博士👨🏼🏫:
人は誰しも、心の中に「お前はダメだ」「まだまだ足りない」とささやく“自己否定モンスター”を飼っておる。
この声が出てきたら、「それって本当?」「何の証拠がある?」と問い返してみるのじゃ。
助手🧑🏼🎓:
それって、モンスターに冷静にツッコミを入れる感じですか?
博士👨🏼🏫:
まさに!冷静な探偵になって、その思考の真偽を調べるのじゃ。
モンスターの嘘は案外お粗末なことが多いぞい。
🧶魔法その4:「ありのままを包む毛布」
博士👨🏼🏫:
たまには「頑張らない時間」も必要じゃ。
何もしない自分、失敗する自分、泣きたくなる自分――
そんな自分も毛布で包むように「それでもいいよ」と許してやることじゃ。
これが自己受容という魔法じゃな。
助手🧑🏼🎓:
自己肯定感って、「よくできる自分」だけを愛することだと思ってました…。
博士👨🏼🏫:
ふふ、それは“条件付きの愛”じゃ。
本当に自分を愛するとは、「できてもできなくても、いてくれてありがとう」と言えることなんじゃ。
助手🧑🏼🎓:
博士…なんか、心があったかくなってきました。明日から、まずは鏡の前で「おはよう」って言ってみます!
博士👨🏼🏫:
うむ、それでよいのじゃ。
自分を愛する旅は、毎日の小さな一歩から始まる。
焦らず、比べず、優しくのう。
🔍博士のまとめ
博士👨🏼🏫:
「“自分を愛する”ということは“人生を愛する”ということじゃ。」
- ● 自己肯定感を高めるとは、自分を愛すること。
- ● それは“内なる親”になること。
- ● 「できたこと」に目を向け、「否定の声」にツッコミを入れ、「ありのままの自分」を受け入れる。
- ● 毎日の小さな習慣が、心の土台を強くしていく。
助手🧑🏼🎓:
「博士…!少しずつでも“わたし”を愛するために4つの魔法を使う習慣をつけたいと思います!」
博士👨🏼🏫:
「それは良い心がけじゃ。毎日小さな習慣を重ねるのじゃよ。
さて、次のテーマは「嫌いな人との上手な付き合い方」なのじゃが、ここで一旦休憩にしようかの。」
次のブログで、また会えるのを楽しみにしておるぞ。」
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この記事の著者:設楽貴之
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